旅の記録《２日目》

２日目、最悪の朝。
４時頃、強烈な頭痛と吐き気で目が覚める。結局、そのまま両親が起床する時間になってしまい、薬を買いに行かせるなど散々手を煩わせてしまった。
敢え無く私は午前中寝て過ごすハメになり、両親だけで築地へ朝食を食べに出かけてもらう。
お土産は「大定」の玉子焼き。嬉しいけど食べられない(涙)
午後になり、なんとか薬が効いて症状も治まってきたので、バタバタと着物に着替えて平成中村座へ向かった。
雨は今のところ小降り。あまり雨にあたらないルートを選んだけれど、歩くのにはやっぱり気を使う。
芝居小屋に入ると一気にテンションが上がった

朝から飲まず食わずだったので、美味しそうだった焼豆大福を買ってみる・・・
美味しかったけど、１つ食べるのがやっと。残念。残りは父へお土産。
病となんとか折り合いをつけながらの姿と思うから尚のことかもしれないけれど、芝居をする勘三郎さんを観ると興奮が抑えられなかった。テレビでずっとその成長を観てきた勘九郎、七之助兄弟もホントに素晴らしい。橋之助さんも笹野さんも誰もかれも何もかもが楽しくて、いちいち見栄をきるその姿にニマニマしながら母と二人で「面白いね！面白いね！」と言い合う。
本当は《法界坊》を観たかったのだけど、この日は残念ながら夜の演目だけだった。でも歌舞伎初心者でも十分楽しくて大満足。
平日だったけれど、客席は９割方埋まっていた。お大尽の席が殿様や代官が座るような席で釘づけになる。
記念にパンフレットと隈取をデザインした日本手ぬぐいを購入。
観劇後は、父と銀座で待ち合わせて「阿部」で夕食。

天ぷら 阿部

オープンして３年という若いお店で一流といったのではないのだけれど、なだ万で３０年というキャリアの店主とスタッフの行き届いたサービスもあって本当に美味しく楽しい夕食だった。ブロッコリーの天ぷらがあってビックリ。美味しいのね。全体的にお値段もリーズナブル。とても銀座とは思えない程。最後はわざわざ店表まで見送っていただき恐縮。また行きたい。
この夜は、そのままホテルに帰って早めに就寝。