桃が好き

はてダからの移行をとうとう決行したのだ

《ゴーイングマイホーム #7〜#9》

感想をなかなかアップ出来ずにおりましたが、相変わらずゆるく観てます(笑)
前々回、なんとか退院はしたものの、消化しきれない思いを抱えたまま東京へ戻ることになった父。いつか帰りたいと願い続けた故郷も友から懇願されて戻る事が許されなくなってしまったその姿をなんとも辛く切なく観ておりました。このままここで死を迎えるのだ、それもそれほど遠くない未来にという覚悟を、実の家族ではなく長男の嫁や孫に伝える言葉に家族ってなんだろうと思わされてしまったし、誰もが持っているかもしれない“後悔”についても考えさせられちゃう、深く良い回でした。
そして、その父が次回とうとう。
今回のクーナ探しのイベント。
ザルの罠にかかったものの正体とリンドウの群生。前回親子のシーンで語られた菜穂の父の後悔がここにもあったのだなぁと、それまでの「クーナが?」というワクッとした気持ちが一気に固まるシーンでした。
前回、良多の家族を観て、失踪した夫のもとを意を決して訪れたのに、家を出たことを後悔していないと告げられた菜穂のシーンも、感じてはいるものの、はっきりと言葉にはされないその結論に余計苦しさが増してしまうのですが、それがこのドラマの形なのだと観ていました。
こう振り返ると、それぞれのシーンがどれも印象深くて感想を書くのが難しいですなぁ。
サダヲクーナのシーンすらも、いよいよ良多の口から家族に語られたりして、ファンタジーがリアリティーと交錯します。
似た者同士の良多の母と姉のシーンも、姉夫婦の関係も、周囲のさまざまな人の後悔を感じながら逆に形を整えて行く良多の家族も、モエちゃんと先生の関係すらも、見逃すのが惜しいと思って観ています。
相変わらず数字は取れていないようですね。
観ていても感情の揺さぶられかたの上下が大きくはないだけに、反響が盛り上がらないのも、その口コミ効果が薄いことも仕方ないのかもしれませんが、私にとっては秀作で、最終回が迫ることが寂しいドラマなのです。