桃が好き

はてダからの移行をとうとう決行したのだ

捨之介記録

9月23日 青山劇場 ソワレ 21列 下手 通路側


これ、そもそも書いたものか、書けるのかとボチボチ書いてみては止めてを繰り返し、やっぱり記録しておこうかと私なりに頑張った次第。
思いのままの垂れ流しにつき、お許しを。


まず、あの捨之介が舞台に現れた時のドキドキは相当で、今思い出してもまたドキドキが加速するほど。
舞台までは相当離れた席だったので、でもまずは全身のそのスッとした佇まいを遠目で観て、それからオペラグラスでその表情を観てを繰り返す。ニヤリと相手を見るその表情にまたドキドキ。
「あ〜」と思わず声が出そうになる。
その後も生で観たいし、でも表情もシッカリ観たい、はだける着物の裾から見える太腿もガッツリ観たいし(変態)のせめぎ合いで、ひっきりなしに裸眼とオペラグラスをトッカエヒッカエしながらの観劇となる。


何を隠そう(別に隠しちゃいないけど)新感線の舞台は初観劇。
小劇団の舞台は、地元のを中心に何回か観劇経験があるけれど、劇団もここまで大きくなるとスゲーなと素直に感動する。やっぱり演出のあちらこちらに劇団モノならではさが散りばめられていて、ちょっと懐かしさも感じられるのが嬉しかったり。そして何より生はいい。
主要キャストが客演となった今回のワカドクロ。
森山未来くんの舞台の様子もこれまた初めてだけれど、新感線慣れしているというか、ノビノビ感が伝わってきて、ほへぇと感心する。
それは勝治くんにも感じて、生き生きしているというか、その躍動感に力いっぱい生きているのだなと感じて嬉しくなる。
感心というより感動の域だったのは、早乙女太一くんの太刀さばき。本当に流れるような、まさに舞を舞うような、そして動きの一つ一つのキメが流石舞台で育ってきた人なのだと実感させられるキレイさだった。スバラシイ!
さて、愛しの小栗さんはと言えば、何よりただただ舞台に存在するだけで美しい。あのスタイルで着流しだったりするからより一層スッとしていて、思わずため息がでる。恐らく古田さんのそれとは色気の種類が違うのだろうと想像するのだけど、古田さんのが思う存分エロいだろうに対して、小栗さんは本当に隠しても隠しきれない、匂い立ってしまう男の色気といったものが溢れていた。なので決して女好きでデレデレでというのではなく、自分からは寄っていかないけれど、女が放っておかず、払っても払っても纏わりついてくるといった捨之介。それが、すごく小栗捨之介らしくて良い。あんなにズタズタに色んなことをされても不死身の捨之介であるところが、ちょっと「えっ?」と突っ込みたくなりつつ観れるのがまた楽しかった。


休憩を挟んで、たっぷり3時間強はあっという間の時間だった。今回はこの1回だけの観劇。本当は翌日のマチネも観劇したかったな。
お芝居中は、高田さんの贋鉄斎最高!とか、小池さん堂々としたものだなとか、里依紗ちゃんの声が潰れてて可哀相とか思いつつ、笑ったりホロッとしたりとガッツリのめりこんで忙しく観劇していたのだけれど、終わってカーテンコールが始まると、一気に終わってしまった・・・あ〜、終わってしまったと、寂しさが押し寄せてきて、小栗さんの姿を目で追うのも辛くなってきた。3度目のカーテンコールで下手にはける小栗さんを観ていたら、いよいよ泣けてきて、ヤバイと思ったとほぼ同時に席を立っていた。
そんな感情も、旬友さん達がいれば一緒に分かち合えたのだろうけれど、今回は誰にも連絡せずにたった一人での観劇。まぁ、こうして感情を持て余して過ごす夜もたまにはいいものだと、今ならば言える・・・かな。
次回はどんな小栗さんに、いつ会えるのか。そんなことを考え始めると、楽しみで、でも切なくて。
きっと、何度小栗さんの舞台を観ても、毎回この思いは変わらなくて、それでも懲りずにまた逢いに行きたくなるのだ。そういう男を好きなったのだから仕方ない(大いなる勘違い)。ウシシ。